稽古へ向うため、スタジオの駅に降り立つと、目の前を黒い影が横切った。「?」と思って見上げると、燕が駅構内の窓のないエントランスに迷いこんでいた。
あっちへ行ったり、こっちへ行ったり飛び回っている。ただ見上げることしかできないのが、もどかしい。きっと、どこかで雛が待っているのだろうと、思うと余計にいたたまれない。
帰りに、また見上げるともう、燕はいなかったので、無事に風の流れを感じで帰ったのだろう。

来週に本番を控えて、形は決まってきたが、なかなか先に進めないジレンマに陥る。もっと良くしたいが、もっとやることで、つまらなくなることもある。そのさじ加減が非常に難しく、でも、ギリギリまで諦めたくない。あがいている、この感じはもどかしいが、舞台ならではの緊張感の中で感じる、この盛り上がりは決して嫌いではない。まだ終ったわけではないが、みんながその渦の中で、放たれたような開放感を求めて、今、もがいています。
現在のチケット状況は、予約なしでも、当日でも大丈夫のご様子! あまり、嬉しいことではないけれど、とにかく今はたくさんの人に来て欲しい思いでいっぱいです!